日経新聞が、アジア主要6カ国(中国、インド、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム)で、計1800人を対象に8つの製品・サービスについて「買いたいブランド」を調査した。
その結果、ドイツ車が優勢であることがわかった。
上記の表の通り、「買いたいブランド」の1位はBMW、2位はアウディと、ドイツ車のワンツーフィニッシュ。
日本勢はトヨタが3位となっている。
日本車は、「買ったことがあるブランド」では1~3位を独占するなど、存在感の強さを見せる一方で、購買力のある中間層が増える中、あこがれのブランドとしての地位は低下している格好だ。
ブランドイメージについて調べた結果では、日本ブランドは「割安」であるとか、「サービスが良い」といったイメージが強く、高級感やデザインのイメージでは欧米勢に後れを取っている。
ブランドに「憧れ」のイメージをいかにして付け加えるかが、日本車ブランドの今後の課題と言えそうだ。
【記事のソース】
http://response.jp/article/2014/11/05/236605.html
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDX04H0V_U4A101C1MM8000/
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ28HP6_Z21C14A0FFE000/
バブル期の日本を見習えば?
アジア主要6カ国。経済成長によって高所得を得る人が増える中、必ず出てくる発想が、「車は自分の生活をあらわすステータスシンボル」というもの。
日本もバブルの頃はそういった価値観が強くあり、世のお父さんたちは少しでもヒエラルキー(ハイアラーキ)の上位に位置する車種を欲しがったものだ。
もちろん、いまだにそんな価値観を引きずっているガチンコ昭和世代の方もたくさんおられるが、かつてのバブルの頃と比べれば、そういった価値観もだいぶ変わってきているように思う。
実際、今の日本でよく売れるのは、「小さくて」、「広くて」、「燃費がいい」クルマである。
しかし、アジア主要6カ国は、こんな言い方は失礼かもしれないが、日本の背中を追っかけている国々なのだ。
つまり、その経済成長の過程では、必ず日本が経験したバブル期の発想、先ほど述べた「車は自分の生活をあらわすステータスシンボル」という発想が出てくる。
バブル期の日本は、高級車がよく売れた。
土地の価格が上がりすぎて、家の購入をあきらめたお父さんたちは、700万円前後もする国産高級車をこぞって買いに行った。
あまりの予想外の売れ行きで、「納車まで1年以上待つことになる」などという話まで出てきたりと、とにかくムチャクチャな時代だった。(実際そこまで待ったのか、後日談はよく知らないが・・・)
あの頃の日本のクルマの売り方を見習えば、アジア主要6カ国で「買いたいブランド」上位の座を勝ち取ることができるかもしれない、と考えるのはさすがに安直だろうか?
ただ、今の日本のクルマに対する価値観を新興国に持ち込んでも、「仕方なく買うブランド」になることはできても、「買いたいブランド」にはなり得ないことだけは確かだと思うのだが・・・。
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