新型アルト発売、RSターボの発売計画も発表!
2014-12-23|スズキ

スズキは、アルトを5年ぶりにフルモデルチェンジ(全面改良)し、12月22日に発売した。
新型アルトは、新プラットフォームを採用し、徹底した軽量化への取り組みによって、旧モデル比で60kgの軽量化に成功。
燃費は37km/リットルと、ガソリン車としては最高の燃費性能を実現している。
都内の発表会で会見した鈴木修 会長兼社長は、これまでのアルトについて、
「(全面改良ごとに)だんだん豪華になったのは否めない」
と語り、今回の全面改良については、
「初代を出した79年の原点に戻り、庶民感覚で実用を重視し、余り派手にならないようにした」
と語った。
また、会見で本田治 副社長は、
「来年3月に『アルト RSターボ』を追加発売する」
と、アルトにターボモデルが復活すること、及び、その発売時期について語った。

【記事のソース】
http://response.jp/article/2014/12/22/240168.html
http://response.jp/article/2014/12/22/240169.html
ターボ復活!
軽自動車界における伝統の車名「アルト」。
かつては若者の間で、アルトのターボモデル「アルトワークス」が大ヒットし、走る気マンマンの運転の荒いアルトワークスがたくさん街中を走っていたものだが、いつの間にやらそんな光景もすっかり見かけなくなった現在。
気付けば「アルトワークス」という名はとっくの昔にラインナップから消え去っており、ターボモデル自体、ここ10年ぐらいの間は姿を消していたようだ。
しかし、ここにきて、来年の3月にターボモデルが「アルト RSターボ」という名で復活するとのこと。
アルトワークスの再来とばかりに、再びヒットするのかどうか。
若者のクルマ離れが叫ばれる中、どこまで売り上げを伸ばせるのか注目だ。
「軽 恐怖症」
実は筆者は、長年の間「軽 恐怖症」だった。
というのも、学生時代、友人らと数台のクルマに乗り合わせ、運転手を交代しながら少し遠方までドライブに行った際、筆者が運転を代わった軽自動車で非常に恐い体験をしたからだ。
数台のクルマのうち軽自動車は1台だけ(ホンダの「Today」)だったのだが、普通車しか乗ったことがなかった筆者は、普通車と同じ感覚で軽自動車を運転してしまった。
急な下り坂で、赤信号で止まろうとした際、これが驚くほどブレーキがきかない!
渾身の力で思いっきりブレーキペダルを踏み込んで、何とかギリギリ停車できたのだが、前に止まっていたクルマに、あと10~20cmぐらいで追突してしまうところだった。
さらに、下り勾配でバックをする際には、R(リバース)にギヤを入れて(マニュアル車だった)後退しようとしても、クラッチがつながらず前進してしまう始末。
後ろにいた仲間のクルマから、「ギヤ、バックに入ってないで」と無線で連絡を受けて驚き、一度ニュートラルに戻してからRにギヤを入れ直したらバックできたのだが、筆者としてはギヤは確かに「R」に入れていたつもりだった。
つまり、シフトレバーを動かしてギヤを入れた時の感触が非常にお粗末で、ギヤが入ってるのか入ってないのかが慣れないと手ごたえで判断しにくいぐらい、チャチな造りだったのだ。
とにかく、ブレーキといいシフトの感触といい、あらゆる部分で普通車とは全く違う「チャチさ」だったことを、今でも鮮明に覚えている。
当時の軽自動車と今の軽自動車は全くレベルが違うのだが、あの恐怖体験以来、軽自動車に乗るのが恐くなってしまったのだ。
いまの「軽」は、もはや軽ではない
少し前に、筆者は「軽 恐怖症」を克服した。
20年ぶりぐらいに乗った軽自動車(レンタカーで借りた)は、もはや筆者の知る軽自動車とは全くの別物だった。
借りた車両は特にグレードの高い軽自動車ではなかったのだが、とりあえずブレーキは普通車並みによくきいた。
普通車と同じ感覚で乗っても、危険を感じないレベルに仕上がっている。
しかし一方で、最近の軽は、少々「上等」になりすぎている気もする。
なんせコンパクトカークラスとほぼ値段の変わらない軽がたくさんある。
そういう意味では、今回の新型アルトが、鈴木会長が語るように「原点に戻り、庶民感覚で実用を重視」というコンセプトを打ち出したのは、ある意味では本来「軽」として当然の姿ではあるものの、現代の上等になりすぎた軽自動車業界においては、むしろ個性的であるのかもしれない。
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