メルセデスベンツが米国で販売した一部のディーゼル車で、排ガス性能に虚偽の疑いがあるとして、集団訴訟が起こされた。
これは、米国のハーゲンス・バーマン法律事務所が明らかにしたもの。
メルセデスが世界最高水準のクリーンディーゼルと謳う「BlueTEC(ブルーテック)」だが、訴状はこれを「虚偽でまやかし」と批判。
また、
「気温が10℃を下回ると、NOx低減装置のスイッチが切れるようプログラムされており、結果的に米環境基準を19倍も上回るNOxが大気に排出される」
と述べている。
さらには、NOx排出量が基準値を65倍も上回る事例もあったという。
【記事のソース】
http://response.jp/article/2016/02/19/270117.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160219-00000015-jij_afp-bus_all
メルセデス、お前もか!?
もはや説明するまでもなく、業界を震撼させたフォルクスワーゲンのクリーンディーゼル排ガス不正問題。
その後、「他社でも同じような不正がおこなわれているのでは?」といった疑惑の目が向けられることとなった。
しかし、一部報道で不正が疑われた際には、各メーカーは不正がないことを公式に主張するなどで対応。
これまでのところ、排ガス不正問題は大きな広がりは見せていない状況だった。
ところが、今回のニュースはちょっと心配な内容だ。
実際に集団訴訟が起こされたという事実に加え、その訴状の内容はこれまでの「疑惑」レベルの報道とは異なり、「気温が10℃を下回ると、NOx低減装置のスイッチが切れるようプログラムされており・・・」など、あまりにも具体的だ。
気温10℃以下と言えば、冬なら普通の気温だ。
よほど特殊な環境下でのみNOx低減装置のスイッチが切れるようプログラムされている、というのであればまだわかるのだが、10℃以下などという普通の環境温度でそういったプログラムがなされているのなら、これは大いに問題だろう。
この内容が事実なら、フォルクスワーゲングループと同様、完全に意図的な不正であると言われても仕方がない。
「クリーンディーゼル」そのものに対する不信感が広がる中で、Cクラスのディーゼルを日本に導入するなど、強気な戦略を見せていたメルセデスだけに、個人的に今回の報道には驚かされたしだいである。
訴訟大国アメリカ
アメリカと言えば、言いがかりとも言えるような理由で訴訟が起こされるなど、訴訟で賠償金をゲットしようといった実につまらない民事訴訟が多いことで有名。
今回の集団訴訟も、単なる「言いがかり」ということはないだろうか?
いや、そうであってもらいたい。
ただ、先にも述べた通り、「アメリカでよくある単なる言いがかりの訴訟」としてスルーするには、あまりにも訴状の内容が具体的なのが不安なところ。
デタラメであってほしいが、真偽のほどはいかに。
今後の展開に注目だ。
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